どんなデメリットがある?過払い金請求のデメリットとは
借金を抱える人にとって少しでも借金額が少なくなる方法があれば試してみたくなるものです。
近年では過払い金請求と言う言葉が耳に入る機会が増え、誰にでも請求が出来るチャンスがあるなら借金返済の為にも一歩踏み出そうという気にもなります。 しかし過払い金請求にはもちろんメリットも多いですが、借金の状況によってはデメリットを負う事もあります。
では、どういった場合にデメリットが発生するのか、どんなデメリットがあるのでしょうか。
過払い金請求のデメリットについて知っておけば、実際に過払い金請求をする時に役に立ちますので、今回は紹介していきたいと思います。
もくじ(メニュー)
- 3)過払い請求を自分でする際のデメリット
- 3-1:時間と手間がかかる
- 3-2:取り戻すことができる金額が低くなる可能性がある
- 3-3:家族に借金をしていたことが知られる可能性がある
- 3-4:返済中の場合は返済や督促が止まらない
- 5)デメリットを把握して過払い金請求をする
- 5-1:ブラックリストに載っても過払い金請求をした方が良い場合もある
- 5-2:請求した賃金業者以外から借入はできる
- 5-3:過払い金請求のやり方は費用だけでなくトータルで考える
- 6)まとめ
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完済している過払い金請求はデメリットがない
過払い金請求をおこなうと場合によってはブラックリストに載ってしまうので、過払い金請求をしないでいるという方も多いでしょう。 しかし、既に借金を完済している場合の過払い金請求は、デメリットがなくおこなうことができます。
過払い金請求のデメリットが生じてしまう原因は、借金が残っている状態で過払い金請求を行い債務が残ってしまうからです。
過払い金請求をして債務が残ってしまうと、任意整理扱いとなりブラックリストに載ってしまいます。 つまり、任意整理扱いになり契約見直しが信用情報に掲載されてしまうということです。
しかし、すでに借金を完済している場合は契約見直しなどの情報が信用情報に掲載されることがなく、過払い金を手元に残すことが出来る上に信用情報も傷付かないのでデメリットになる部分がありません。
ただし、注意しなければならないのが請求を行えるのは最終取引から10年までと時効が決まっていることです。
これを過ぎてしまうと過払い金請求そのものが出来なくなるので早めに手続きをおこなう必要があります。
また、過払い金請求をおこなった場合いわゆる社内ブラックにはなってしまいますので、完済していたとしてもその業者と取引をおこなうことは難しくなります。
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過払い金請求を返済中にする時はデメリットがある
ブラックリストに載ってしまう場合がある
過払い金請求をおこなう時のデメリットに、ブラックリストに載ってしまうということが挙げられます。
返済が完了してからの過払い金請求の場合は、ブラックリストに載ることがありませんが、借金を返済中に過払い金請求をおこなうと債務整理という記録が個人信用情報に登録され、ブラックリストに載ることになります。
一度ブラックリストに載ってしまうと記録を削除することはできなくなり、5年間から7年間の間はその請求先の賃金業者から新しい借入やクレジットカードの発行ができなってしまいます。
ですが、借金返済中に過払い金請求をおこなってもブラックリストに載らないケースもあります。 それは、返還された過払い金で借金が全て返済できる場合です。
返済中に過払い金請求をおこなった時点で、任意整理扱いになりブラックリストに登録されてしまいますが、返還金で借金が完済するとその情報は削除され、ブラックリストに載ったという記録もなくなります。
ですが、返還金で返済して、もし一円でも借金が残ってしまった場合、情報が削除されることはなくそのままブラックリストに載ったままになりますので、事前に返還金と借金の額を調べておくことが大切です。
ブラックリストに載りたくない方は、借金完済後に過払い金請求をおこなうか、返還額で借金が完済できるとわかった時に請求をすることがポイントになります。
賃金業者から新規借入が出来なくなる
過払い金請求をおこなうことのデメリットに、賃金業者から新規の借入が出来なくなることも挙げられます。
完済した借金に対する過払い金請求は個人信用情報に記載されることはありませんが、借金返済中の過払い金請求は債務整理として個人信用情報に記載されてしまいます。
一度ブラックリストに載ってしまうと、個人信用情報を管理する信用情報機関に加盟している賃金業者からは5年から7年の間、新規の借入やクレジットカードの発行ができなくなることが特徴です。
ブラックリストは5年から7年毎に更新されますので、更新後はマイナス情報の記録も削除され、新たに借入やクレジットカードを発行することができます。
ですが、一度過払い金請求をおこなった賃金業者からは半永久的に新規の借入はできなくなることがほとんどと言えます。
というのも、信用情報機関が管理する個人信用情報が更新されても、賃金業者は独自にブラックリストを管理していますので、過払い金請求をおこなったという記録は残り続けるからです。
もし、利用しやすい消費者金融であったり、今後も継続して借入したいと考えている場合は、過払い金請求をおこなうべきかどうか考慮に入れる必要があります。
このように、過払い金請求をおこなった場合、残債がなくなるメリットはありますが、反対に大きなデメリットもあるということを認識することが大切です。
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過払い請求を自分でする際のデメリット
時間と手間がかかる
過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼する場合、それなりに費用がかかってきますので、費用を少しでも抑えたいという方にとっては自分で請求する方がいいかもしれません。
ですが、自分で過払い金請求をおこなった場合、時間と手間がかかるということがデメリットと言えます。
例えば、過払い金請求をするにあたり、必要な書類を自分で用意しなければいけませんし、一体どれくらいの過払い金があるのかという計算も自分でしなければいけません。そして、賃金業者との交渉を行い、交渉がうまくいかない場合は裁判をすることになります。
裁判をおこなう際、訴状の作成も自分で行わなければいけないので、法律の知識も必要になってきます。
このように自分で過払い金請求をおこなうとかなりの時間と労力を要することになります。
取り戻すことができる金額が低くなる可能性がある
過払い金請求の交渉で、賃金業者が最初から満額の返還金を支払ってくれることはほとんどありません。
過払い金は賃金業者にとって不利益でしかありませんか、少しでも減額できるように交渉してきます。
この時、弁護士や司法書士の場合よりも、個人で請求すると過払い金が少なく返還されることがほとんどです。 というのも、賃金業者もその道のプロですから、専門知識や経験に欠ける個人が交渉に挑んでも、言いくるめられてしまうことが多いからです。
特に、借金を返済中の方で過払い金で借金を完済でき、さらに手元にお金が戻ってくる場合でも、「ゼロ和解」という借金と過払い金を相殺する合意にもちかけてくる場合があります。
このように、自分で過払い金請求をおこなうと交渉の面で不利になり、過払い金が減ってしまったり、一円も返ってこなくなったりと言う大きなデメリットがあるので注意が必要です。
家族に借金をしていたことが知られる可能性がある
一人暮らしの方が過払い金請求を自分でおこなっても、誰にもばれることはありません。
ですが、家族や恋人と暮らしている方は、借金をしているという事実がばれてしまう可能性が大いにあります。 というのも、自分で過払い金請求をおこなうと、全ての書類が自宅に届いてしまうからです。これは大きなデメリットと言えます。
弁護士や司法書士に過払い金請求を依頼すると、全ての書類が事務所に届きますので、誰にもばれずに手続きをおこなうことができます。
ですが、自分でおこなう場合は、賃金業者の名前が入った封筒が自宅に何通も届くので、家族や恋人に隠し通すことが難しくなってくるでしょう。
さらに、賃金業者との交渉がうまくいかず裁判に発展させる場合、裁判所からも通知が届きますので、家族や恋人にばれてしまった場合大きなトラブルに発展してしまうかもしれません。
返済中の場合は返済や督促が止まらない
借金返済中に過払い金請求をおこなう場合、特に返済が滞って困っている方は賃金業者から取り立てをストップすることができます。
ですが、これは弁護士や司法書士に依頼した時のみとなりますので、個人が請求をおこなっても取り立ては止まることがありません。これも自分で過払い金請求をおこなう場合のデメリットと言えます。
弁護士や司法書士が手続きをおこなう場合、依頼人から過払い金請求手続きを受任したという受任通知を賃金業者に送ります。
この受任通知というのが、取り立てや返済をストップする法的な力を発揮してくれることになります。
ですが、法律の専門家でもない個人がこの受任通知を発行することは不可能ですので、結果、取り立てがストップすることはありません。
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過払い請求を専門家に依頼した場合のデメリットとは
過払い金が発生しているならば、自力で過払い金請求をすることもできますが、多くの人は弁護士や司法書士などの法律の専門家に依頼することが多くなります。
その理由としては、請求の仕方が分からない、書類の書き方が分からない、聞き直し計算ができないなど理由は様々です。
もちろん、法律の専門家であればしっかりとした手続きをおこなってくれますので、安心できます。
その一方で、専門家に頼むことでデメリットが生じることがあります。
デメリットの一つは、お金がかかることです。
例えば弁護士にお願いした場合、着手金でおよそ4万万円支払わなければなりません。過払い金が解決すれば基本報酬としておよそ4万円の支払い、さらに弁護士にお願いをしたことにより取り返すことができた金額の20パーセントから25パーセントを成功報酬として支払う必要があります。
和解をした場合にはおよそ20パーセントが成功報酬になりますが、裁判で判決が出た場合は25パーセントが平均的な数字です。裁判をして判決を出した方が支払い額が多くなる理由は、和解に比べると取り戻す金額が増えること、そして争った期間が和解より長くなるからです。
それ以外のデメリットは、過払い金請求が得意な弁護士を見極めなければならないことです。 過払い金請求が得意でない弁護士を選んでしまうと、あまりお金を取り戻すことができない可能性が高くなります。
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デメリットを把握して過払い金請求をする
ブラックリストに載っても過払い金請求をした方が良い場合もある
過払い金請求をするとメリットはあるが、ブラックリストに載ってしまうことから、請求を諦めてしまうケースが少なくありません。
ただし、借金があって返済が苦しい人はブラックリストに載ってしまっても、過払い金請求をしたほうが良い場合もあります。
過払い金請求をして債務が残るとブラックリストに載ってしまいますが、過払い金で借金の元本を少なくすることができます。
そのため毎月の負担が軽くなり、結果的に完済が早くなるケースもあります。 ですから、自分にとって何がメリットでデメリットなのか、考えて過払い金請求をすることが大切になります。
請求した賃金業者以外から借入はできる
既に完済している人が過払い金請求をする場合には、特にデメリットはないといえるでしょう。
強いて挙げるとするならば、過払い金請求をする相手方の消費者金融業者やクレジットカード会社からの新規借入は難しくなるかもしれません。 しかしながら、それ以外の貸金業者からの新規借入は可能です。
むろん、貸付にあたっては、信用情報機関の登録情報以外にも、属性情報なども審査の対象になりますので、一概に借入ができるということではありません。
また、過払い金請求をした後に債務が残ってしまう時は、任意整理扱いとしてブラックリストに登録されます。 その場合は、他の賃金業者からも借入ができなくなるので注意してください。
過払い金請求のやり方は費用だけでなくトータルで考える
過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼することが多いですが、先に見てきたように専門家に依頼をするにも費用がかかります。
そのため自分で過払い請求をする人もいますが、自分で過払い請求をする時にもデメリットがあります。
相手が個人であるとわかると、高をくくって交渉に応じない場合や、「ゼロ和解」を提案されることもあります。 また、裁判で解決する場合は専門知識が必要となるとので、手間と時間がさらにかかることになります。
このように費用面だけで考えると、過払い請求を自分でやったほうが良いかもしれませんが、手間や時間などトータルで考えると専門家に依頼したほうが良いいこともあります。
ですから、過払い金請求をする時は費用だけでなく「トータル」で考えて、どの方法が一番自分にとって都合が良いのか、見極めることが大切になります。
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まとめ
借金を完済した状態で過払い金請求をおこなえば、ほとんどデメリットなく過払い金を受け取ることができます。
借金を返済中であったとしても、完済することができればブラックリストから削除されます。 デメリットを踏まえた上で過払い金請求を利用すれば、非常にメリットの大きい手段と言えます。
むずかしい手続きの多い過払い金請求において自分でおこなうか、専門業者に依頼するかはトータルで考える必要があります。
専門業者は着手金や成功報酬を支払わなければなりませんが、結果的に手元に残る金額が多いこともあります。
自分でおこなった場合にはトラブルが起こりやすいのが実情です。 トラブルを起こさず、得られる金額を多くするためにも専門業者に依頼することは非常に賢い手段と言えます。
デメリットを理解し、メリットを最大限に活かす過払い金請求をおこなうようにしましょう。
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